2011年8月27日土曜日

ソーシャルメディアとマスメディアの決定的な違い。 EGMサミット2011無事終了に寄せて。

EGMサミット2011が無事終了しました。


今回は裏方として会場設営、懇親会準備などを行いました。
今年は輪番休暇などの関係でメンバーとの連絡が取りづらいなか、
なんとかバタバタで間に合わせたという感じでした。

実はセッションの内容もろくに聞けてないのですが。。
個人的に気になったのは、

「ライフライン被災時のソーシャルグラフ活用」のなかで話し合われた
 「信頼」 のこと。

・マスメディアは一般的な情報しか流さないよね。
・緊急時に本当に必要な「身近な情報」を入手するにはソーシャルメディアが有効
・そしてそこから有用な情報を抽出するにはソーシャルグラフが必要

という流れだったのですが、
会場にいらした、@Murata_Soichiro さんから
CGMもEGMも、しょせんは「個人」の資格と能力(だけ)が担保な情報発信であることには変わりない。そこに「信頼」を求める意味は?どちらかというと、玉石混交の中から「必要十分」なものを嗅ぎ分ける能力だけが必要なのではないかな..
というtweetがあり、会場も私自身も「たしかに・・」という雰囲気。

まとめでも パネラーから
「情報を見る側,取る側でフィルタリングすることが必要.それはマスメディアでもソーシャルメディアでも同じこと」

という意見が出ました。

しかし!!!

よくよく考えたら私は決定的な違いを体験してました。
それは、
 
「ソーシャルメディアを使えば一緒に行動する仲間が出来る」

ということです。

実際、私は震災当日社内ソーシャルメディア(つまりEGM)
で知り合った仲間に助けられて鎌倉の自宅に帰り着いています。

この話って結構面白くて、当時色んな人に話したのですが、
長くなるので割愛します。
お会いする機会があればぜひ話させて下さい。

※当日のタイムテーブルは以下の通りです。(@egmforumの実況twより)

※ご興味もたれた内容があれば当日の状況はtogetterを作成してくれているので、そちらをどうぞ
http://togetter.com/li/179297

2011年8月11日木曜日

同僚にfacebookを勧める三つの理由

最近、よく同僚にFacebookの利用を勧めています。

その理由は三つあります。



一つは社内の人たちがたくさん使い始めていて、始めやすくなってきたことです。

使ったことの無い人にはよく勘違いされるのですが、SNSは人脈を作る所ではなくて、維持、保存する所です。(と私は強く実感しています。)
6億人が使っているfacebookでさえもアカウントを作ったら友達申請がたくさん来て嬉しい悲鳴!!
・・ なんて事はなくて、自分で(ときには友達経由で)友達を 捜して回ることになります。
しかし、いまなら比較的たくさんの人が利用しているので、友人が見つかりやすいと思います。一人が見つかれば芋づる式に結構見つけられるようになりました。
(たぶん、2-30人はすぐ友達を見つけられる)




2つめは社内人脈の維持の必要性です。

世の中のスピードが速くなるにつれ、組織の異動なども多くなりました。
今の同僚といつまでつきあっていられるかわからない。しかも、「個人情報保護」のお題目の下、年賀状のための住所録の整理すらままならない。
社内であれば、電話帳検索などで居場所を知ることも出来るのかもしれませんが、
その部署がいつまで「同じ社内」であるのかもわかりません。 会社での人脈とはいえ、自分の人脈です。 イントラ上でつながっているうちにきちんと外に持ち出せた方が良いと思います。
(震災などのときにも、イントラにつながらないから
同僚の安否がわからないなどお粗末な経験をしました。)


3つめは今なら失敗が許されるかも?ってことです。

たしかにfacebookがどんどんユーザー数を増やしているとはいえ、まだ、世界中の人が使うには、もう一世代待たないといけないような気がします。

逆に次にくるソーシャルウェアは今後永続していくような・・
そういう、大多数が参加するようになるまえに、ちょっとソーシャルデビューしてみてお作法を覚えたり、失敗したらアカウントを消してみたり・・という試行錯誤が出来るのは、今がラストチャンスなのかなと思っています。

(と言ってすすめるのですが、始めて見ると意外に、事故もなく利用されている方が多いように思います。)





というわけで、未だ初めて無い人は、ぜひチャレンジしてみて下さい。
そしてアカウントが出来たら、私に友人申請をお願いします!!
http://www.facebook.com/mitsuhiro.hatta
(念のためですが、私は自分の知人としか友人登録しません。
それ以外の人がこのブログを見ることはないとおもいますが・・)

2011年7月31日日曜日

EGMの夏がやってくる。

毎週末くらいにはブログ書きたいなと思いつつ、なかなかかけません。
その理由は2つ有るかなと思っています。

1 家に帰ってからPCを開かなくなった。
→ もともと絵を描いたり音楽を創ったりするひとではないので、
PCを開くのはもっぱらメールやWebの閲覧が中心。

ところが、iPhone&iPadの生活を始めてから家でPCを開くことがほとんど無くなりました。
なのにblog書くにはPCを開かないと。。。

ということで、 PCを開かないと出来ない(あるいはやり憎い)ことは、億劫になってきました。
(blog書くとかfacebookとか・・・)

TL上で話題が飛び交っているMBAとかも欲しいのですが、リビングにあるiPadのせいで
家族もPCを使わなくなったので、このPCをお下がりするからMBAを・・という話も
うまくいかなさそうです。


2 情報発信量保存則

EGMフォーラムでもたびたび話題になる「情報発信量保存則」

ひとが情報発信する量は決まっているので、どこかでの発信が増えると
他の発信量が減るというものですが、まさにこの罠に嵌っています。

毎朝の寝ぼけtweetは続けているのでその反動でなかなかblogを書くことが出来ません。
本当は、想いや考えを形にしていくことって重要だとは思ってるんですが・・・

Mitushiro hatta(@tosyokan) Stats - Twilog

(無料素材サイトの写真を脈絡無く挟んでみる・・)



さて、「情報発信量保存則」だけでなく数々の名言をうみだしたEGMフォーラムが
昨年に続き今年の夏もイベントを行います。

その名も
 EGMサミット2011 Summer !! (まんまだ・・・)

今回のテーマは 「社会の絆、組織の絆」として


「ライフライン被災時のソーシャルグラフ活用
~テレビで流れない重要情報を流すには~」



「シゴタノとプロボノ - みんな、EGMで楽しく生きてみない?!」

のパネルディスカッション二本立てとなります

EGMらしくイベントの前から参加者や興味有る方とのディスカッションを
したいと思っています。
ご興味のある方はこちらのfacebookページにアクセスしてみて下さい。
登壇者の準備状況などがわかってちょっと面白いです。
私は今年は会場設営係としてイベントを裏方から支えます。

EGMフォーラム - facebook page

2011年7月17日日曜日

知らなかった! 公上心の謎

先日、 CIO 特別フォーラム 2011 SUMMER というイベントに参加してきました。
facebookで 行木さん が書いていらっしゃったので 「CIOじゃないから無理かな」と
思いながらも申し込みました。
(結果は抽選で・・ってメールが来たので、ていよく落とされたなと思ってたら、
参加可能の通知が来ました。よかった。)

当日は夕方から会議が入ってしまい、当の行木さんの講演は聞けなかったのですが。。。

結論から言うと大きな収穫がありました。

それは、基調講演でトヨタマーケティングジャパンの喜馬さんがおっしゃっていた、

「公上心」

という言葉に出会えたこと。

喜馬さんは、「ファンマーケティング」とは、

  1. 売りたいモノじゃなくて楽しめることを提案する。
  2. 生活者同士で自由に発信やシェアをしてもらう。
  3. ブランドも生活者もヒトとしてフラットに関係する。
  4. 生活者が楽しんだ経験の多さ・深さがブランドとの関係を強める
  5. 結果的に、関心や買ってもらえる機会がえられる。
というもので、

それがソーシャルパワーによってものすごくやりやすくなっている
とおっしゃってました。

話を聞きながら、
「製品をお客様に売るにはまず売り子がその製品のファンにならなきゃ」
と常々思っている私は、生活者と現場営業を脳内変換しながら聞いていました。

ファンマーケティングの実践として、
SAVE THE CARというスローガンのキャンペーン を 行い、
ギークメディア、クルマ関係web、クリエイター、ゲーマー、そしてサブカルと
どんどん情報展開をされ、70万PVと応募数1200以上という大成功を収めるわけですが、
そこで、予期しなかった形での参加があったと、

それが、
TOYOTA SOCIAL APP AWARD挑戦記
 なかのひと?と思わんばかりのキャンペーン愛に満ちたサイト。


配付資料を見返していて記載がないので定かではないのですが、
このあたりで、

ひとには 公(おおやけ)を良くしようとする力(本能?)がある。
それが、「公上心」 とおっしゃっていたような気がします。


この言葉を聞いて、わたしは、「なるほど!」っと思ったわけです。
(やっと本題。。)


つまり、「公の範囲の違い」が行動の差を生んでいたのです。


ソーシャルメディアを使っていて自分が人に助けてもらうことや、
人を助けるときに

今までは、
  •  その人が好き
  •  その製品(テーマ)が好き
のどちらかだなと思ってました。

私自身も好きな人のことしか助けようと思わないし、
自分が助けてもらうためには自分を好きになってもらうしかない
(パーソナルブランディングってそういうことだと思ってた)
 そう思ってました。(または権力、財力などを使う)

だから、私が誰でも助ける人だと勘違いされているのは、
「たまたま、今見える範囲の人が私の好きな人だけ」
なのに・・と思ってました。

だけど
  • その場に自分が属している(という想いが有る)から
という理由があるのだなと思うと、
いろんなことが自分の中で整理できてかつ、
人に説明しやすくなったと感じています。

前の投稿に書いた

「こんなメンツを見つけ出してきて、そんな人たちが
あれが足りない、これが足りない、私はココまで。。
なんて言わずに自分の出来ることをドンドンこなしていく


そして何よりも楽しい。

これって、安川くんの人徳+「場に属しているという想い」
からくるのだなぁと。

そして、いろんなことを自分事にしていくためにも
「公の範囲」を広げていけば良いのだなと。
(公園のゴミを拾わない人は、「オラが街」という意識が薄い)



いつも、増田 さん小林 さんと、
「一緒のグループなんだから遠慮しないで」
といっているのも強ち間違ってないなと。

そして、社内で起こっているくだらないことの解決も、
部じゃなくて事業部じゃなくて

会社全体を公と認識してもらう

ことで解決していくでしょう。


※今回もタイトルの作成に ホッテントリメーカー を使わせていただきました。
ありがとうございました。(TBできないの不便だな)

2011年7月2日土曜日

イケメンと文化を創った男達

昨日は、長らくかわいがって(?)いた安川 くんの送別会でした。

SNSで呼びかけを行い、社内のいろんな部門や
OBや他社の方まで総勢25人が集まりました。

相変わらずのダメ幹事ぶりで
集合時間、場所の連絡の不徹底、
準備の役割分担もその場でアドリブ、
進行もその場でアドリブ
他社の方も同様に働かせる、
など、皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。


それでも、それぞれが自主的に動いて
何とかしてしまうというところがすごいなと思いました。
(自分の不手際を差し置いてなんなんですが・・・)


川戸く ん の演奏もすごく良かったです。
やっぱ楽器やってるひとはかっけぇな。(昨日の曲)


お忙しいなか来ていただいた 増田さんからも
「呼んでくれてありがとうこれは御社の文化ですよ」 と
お褒め(ですよね?)にあずかりました。

枝松さんもパワーに圧倒されているようでした。
(まだまだウチも負けませんよ!)


先日MSDさんで意見交換させていただいたときにも、

「社内SNSで有用な人材を見つけることが出来る」

という話がありましたが、
まさにいろんなタレントを見つけることが出来ると実感しています。


そして私はそれに加えて、

「特異なものを受け入れる文化が醸成されていく」

という効果があると思います。




特異でしょ・・・・

こんなメンツを見つけ出してきて、そんな人たちが
あれが足りない、これが足りない、私はココまで。。
なんて言わずに自分の出来ることをドンドンこなしていく

そして何よりも楽しい。

これからもこういう和を広げていければ良いなと思います。
新天地でもがんばれ!イケメン。

2011年6月24日金曜日

実名制に足りないもの


いつもの 早朝tweetでいかのようなことを書きました。


EGMの話をしていて、いつも違和感を感じるもの。 全員が使わないといけない、業務フローに組み込まないといけない、人事制度を変えないといけない。実名でないといけない。 もしそうなら、そうすれば? ただ、そこまでお膳立てされたものをegmって呼ぶのかな?

そしたら、こんなコメントを頂きました。

ウチはSNSでの遣り取りがリアルなコラボに発展し易いように実名運用にしています。匿名では繋がろうにも何処の誰か分かりませんし


この返信を頂いて、確かにそうだよなぁと思いました。
「つながらなければSNSではない。」

だけど。。 っておもったのでブログにしてみます。

私自身は実名制に別に反対はしないのですが、

 「ニックネームは自分につけるタグ」

と思っているので、実名(親にもらった名前)だけだともったいないなぁと思ったりします。

だって、

「企業内で実名(と所属)から得られるものって少なくないですか?」

荒れる、荒れないとかの要素はあると思いますが、
「効果を最大化する」という点において実名だとモッタイナイと思うのです。


※KDIの方の名刺には 「自分でつけた タイトル」が書いてあります。
野村さんだと 「WOW! Research Explorer」
これは、
自分が今、何ものか、あるいは未来に何ものになろうとしているのか
という意思表示だと思います。

ここに、非日常だったり、変身願望だったりの要素があると思います。

その権利を奪って、「実名でよろしく」って会社側に言われるのは、
「個性をつぶすこと」にならないかなぁと思うのです。





















「作りかけの絵」どんなパーツをはめていけば良いんだろう。。


※タイトルは ホッテントリメーカーにおせわになりました。
いつもありがとうございます。tbを返すことになっているのですが、
あいにくbloggerにはtbがないようなので、リンクで失礼いたします。


※図は下記のソフトで作りました。 iPad2最高!
      

Idea Sketch 3.4(無料)

iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要
Idea Sketch 3.4
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料 App
更新: 2011/05/12

iPhoneiPhone

今ここにある気づき

またもや、Pachiさんにのっかるシリーズ。

気づきはどこからやってくる? (Pachi -the Collaboration Energizer-)

先日、EGMフォーラムでKDIの野村さんNTTデータの角谷さんたちの
FutureCenterの取り組みについての発表を聞きました。
 
その中で田口さんの発表にあった

「気づきはもともと自分の中にあったものを見つけること」

という話を聞いて なるほどねと私も思いました。
確かにワールドカフェではそんな感覚を味わいます。

見つけるというか、削りだしていく(一本の木から彫刻が出来てくる)感じ。


ただ、天の邪鬼な私は 

「気づかないのはお前の中が空っぽだからだ」

と言われているような気がして、ちょっと違和感を感じました。

私は 

「自分」は一個の生物を指すのではなくて、周りとの関係も含めて「自分」

だと思っているので、やっぱり、人と自分の間に「気づき」があるような気がします。
(もちろん、「気づき」に気づくのは(ややこしいな。。)自分しかいないわけですが。。)

私自身は人と話しているときにしか 気づきを得ない人なので
自分の中の「気づきのタネ」を育てるというよりも、気づきの機会を得るために
どんどんいろんな人に会わなきゃと思いました。
(けど、人見知り激しいので、なかなか実行できませんが。。)


とにもかくにも、そんなことも含めて気づきを与えてくれた、Pachi さん 田口さん
そしてこの場を作ってくれた竹倉さんに感謝です。

本当にありがとうございました。

※Pachiさんには本当に一方的に感謝していて、
「気づきの点は一緒なんだけど結論が微妙に違う」
 という私にとって本当に得難い人です。
面と向かって言うのもなんなのでここでひっそりお礼の気持ちを表明しています。